就職活動の負に陥らないために

2018/06/25



 本記事では, この金土日に4つの就活イベントに参加し, 学んだことや就活にどのような心構えで望むべきかについて思ったことを書いています. ちょいと長めです.

 一番上の画像についてですが, これはJTの人事の方が言及していた就活生のモチベーション推移です. 就活開始時には, どのように就活に望めばよいか分からず, いろいろな人に話を聞いて自己分析を進めたり, とりあえずインターンや選考を受けてみる人が多いそうです. 就活序盤になり, 自己分析が進んだり就活のいろはが分かってくると, 自分らしさが出せたり, 自分の志望する業界が見えて, 少し余裕がでてきます. しかし就活序盤から中盤にかけて, 企業の人事のマウント活動により, 個性を出した自分自身の「答え」よりも企業風土や面接官に寄せた「応え」を出すようになってゆくそうです. こうして就活終盤では模範型就活生が量産されていく, という流れです. 企業の選考の際に本当の自分を出せなければ, 本当の意味で自分に合った会社に入れず, 新卒の数年以内の離職率も高くなりますね.


<参加した4つのセミナー>

 導入はこれくらいにして, ここからは金土日で4つの就活セミナーに参加して, 感じたことや考えたことを雑記します. セミナーはそれぞれ, 1. 大学内で行われた内定者座談会セミナー, 2. 都内で行われた, これから留学する人向けの就活セミナー, 3. コンサル志望者のためのセミナー, 4. 選抜コミュニティーのキックオフイベントでした. イベント1 及び2 はエンカレッジという就活支援団体, イベント3 及び4 はARETEという就活支援団体主催でした. どれも, イベントの内容や参加者の性質も異なり, 多面的に就活を考えることができました.

<イベント1 >

 運営: エンカレッジ / 15人程度(学生のみ)
 参加者: 40人程度
 場所: 大学内
 日時: 2018/06/22 18:30-21:00

 大学内で開かれたこの就活イベントですが, まず参加者6人程度のグループ内で自己紹介等を踏まえたアイスブレイクをした後, 19卒内定者の話を12人聞き, 6グループに分かれて, 興味のある内定者に質問をするという流れでした. 私は総合商社の内定者2人, リクルート内定者とコンサル内定者, 理系院卒の内定者2人の話を聞きました. 参加者は, この時期は都内の大学でもない限り, 就活について深く考えている人は少ないため, 就活の進め方などを聞いていました. 感想として, 同じ大学出身者のキャリア感等を聞けた点が新鮮でした. 同じ環境に4~6年間いても感じることや考えることがここまで違うというのは, ある種, 興味深かったです. 個人的には最初に12人の話を聞くのは結構大変でした. また, 初めの簡単なアイスブレイク以外は就活生同士の交流が少なかったため, もう少し, 個人でもグループ内でもワークをする時間があるとより面白くなりそうだと思いました.

<イベント2 >

 運営: エンカレッジ / 6人程度(学生のみ)
 参加者: 50人程度
 場所: 都内
 日時: 2018/06/23 10:30-13:00

 イベント2では, これから留学する学生に向けて, 留学を経験した19卒内定者に話を聞くイベントでした. イベントはインプットとアウトプットのバランスがとれていました. 参加していた就活生の8~9割が都内の大学の文系学部所属でアメリカやカナダ, ヨーロッパに留学予定であり, 留学に憧れがあるからとか英語を話せるように成りたいと言っている人がほとんどでした. 誤解を恐れずに言えば, そういった留学は目的意識の薄い, 人生楽しもう留学だと思います. もちろん留学先でいろいろな経験をして, 素晴らしい価値観や能力を身につけてくる人も多くいると思います. 自分も学部2年でフィリピンに留学した際は目的意識とかほとんどありませんでした笑. とはいえ, 先週の事前研修で出会った目的意識の塊のようなトビタテ生との大きなギャップを感じてしまうのも事実です. また留学前の彼らと熱く議論するようなことはそれほどなく, そこはかとなく悲しい気持ちになりました. こんな気持ちになったのはすごく久しぶりでした... それに, 何事も目的意識を持たずに物事を始めると状況整理や目的を探すまでにものすごく時間を取られます. もちろんこれは個人的な見解を多分に反映しています, 気分を害された方には申し訳ございません. まとめとして言いたいのは, どのような留学でも, 留学を実行することはとても労力を使うし, 苦労も伴います. そうした留学の全中後には, いろんな気付きや人やモノとの出会いがあるし, 留学することはいいことだと思います.

<イベント3 >

 運営: ARETE / 学生2人程度+企業の方5人程度
 参加者: 40人程度
 場所: 都内
 日時: 2018/06/23 16:00-18:30

 イベント3では, コンサルティング会社による思考力を高めるためのセミナー, そしてリクルート, ビズリーチの社員さんからの会社説明も合わせた, 講義がありました. 特に印象に残った内容は, コンサルティング会社で働く, ホソヤさんの話でした. 主に就活のすすめ方とフェルミ推定についてでした. セミナーは話を聞くだけでなく, 「日本の道路の総距離は?」というお題でGDを行ったりもしました. まとめて書くのが難しそうなので, 箇条書きにしました.

 -就活に必要なことは入社後にも必要になる. (フェルミ推定, ケース問題含めて)
 -時間の中で答えをキチンと出すことが非常に大切.
 -未来のことは良くわからないから, 仮設を立てて実行してみる, 違ったらまたPDCAをまわす.
 -価値がマイナスのものを取り除くことにも価値がある. しかし, マイナスが自発的に消えたら, そこから価値を生み出すことができなくなる.
 -フェルミ推定は"How"(どうするか)ではなく"Why"(なぜそうするのか)で考える.
 -知識は白or黒の世界, 考えはグレーの世界.
 -知らないことでも, ある知識を総動員して仮定をしていくことは大切.
 -できることが少ない内はそれまでにできたことを認める, できることが多くなってきたら, できないことに目を向けるという姿勢.
 -「意見」はたくさん聞く, 「アドバイス」は聞かない.

<イベント4 >

 運営: ARETE / 学生2人程度+企業の方6人程度
 参加者: 20人程度
 場所: 都内
 日時: 2018/06/24 12:20-20:00

 私にとって, この4つ目のセミナーが特に面白かったです. ARETEは今年から始まった, 倍率10倍近い選考で選ばれた学生が所属できる就活コミュニティです. 自分もよく分からずに座談会に参加したら, ノリで選考に受かり, その後いろいろお世話になっています. キックオフイベントとなった当セミナーではリクルート, コンコードエグゼキュティブグループ, ビズリーチ, エムスリー, JTの5人社員さんの面白いキャリア感を持った社会人の方のお話を聞くことができました. 参加していた学生もみな個性豊かで, とっても刺激的でした.

 
 <リクルート>

 -企業理念は"Follow your heart".
 -企業の文化は起業家精神, 圧倒的な当事者意識, 個の可能性に期待し合う.
 -クアルコム(スマホのCPUメーカー)と提携して, 顧客の位置情報を集める.
 -リクルートの3つ強み. 1. 人, モノ, 金を持っている. / 2. 新規事業を生み続ける. / 3. インターネット会社なのに, 国内のお店との接点が多い, じゃらんとか.
 -デスクで悩まず, モックを作り, それを持って, ヒアリングに行く.
 -クーポンの利用率は1%とかざら.
 -リクルートは負の解消, サイバーエージェントは快の追求.
 -デジタルツールを用いて, ユーザーと企業を繋ぐ.
 -ただし, デジタルツールを必ずしも用いる必要はなく, 100億円/年稼げるかどうかが重要. じゃらんとかは紙だったし, 回遊クーポンとかも作ってる.

 
 <コンコードエグゼキュティブ>

 -ファーストキャリアの学びはその後の基本動作に関わる. 最初のカルチャーを捨てることは難しいこともある. スキルはセカンドキャリア以降で身につく.
 -将来のための2通りのファーストキャリアの取り方: 1. ハブキャリア: ネクストキャリアが広がる業界や業種(代表例として, コンサル, IT成長企業) / 2. 好きの純度を高める, 専門性を高める.
 -世代のワナに注意, 世代によりキャリアの価値観が全然違う. (選び方と情報量の違い)
 -キャリアビジョンが大切な理由: 目指すキャリアビジョンによって「辿るルート」が異なる, また頑張ってたどり着いた場所が自分の望むものなのか.

 
 <ビズリーチ>

 -これからの社会はどうなっていくのか, 人生100年時代 / 60歳でも若手企業家とかがある.
 -未来や知らないことへの強い好奇心を持つことが大切.
 -学生特権: 自分に向き合う時間を創れる. / 社会人の協力や理解を得れる.
 -教育ではなく , 環境作りを行うことで人を育てる.
 -これから来るテクノロジー: クラウドサービス / ドローン / 3Dプリンタ / 人工知能 / 電子マネー決済 / 仮想通貨.

 
 <エムスリー>

 -労働人口: 8100万人
 -国立大学への税金投入: 1.16兆円/年
 -ノブレスオブリージュ

 
 <JT>

 -声はデカければデカいだけ良いと感じた, 人事の声がめちゃデカかったから.
 -VUCA world はもともとアメリカの軍用語.
 -なにかは問いかけ続けられるCapabilityを持ち続けること.
 -バイアスがかかっていることは悪くないし, 仕方がない, ただそのことを認知しておくこと. 例えば, 学歴についてとか.
 -自分とは異なるタイプの優秀な人を頭でなく心から認めるために, 「優秀」を50の別の言葉を使って言い換えてみる.
 -一番最初に記述した精神状態スケジュールもこの方の受け売り.
 -就活は個性が「亡くなる」場. 基本的に悪いのは, 学生の個をつぶしに来てる社会人だが, 学生も世間の正解に自分を合わせてしまうという点で良くない. 相対感覚で就活をしないことが大切. すごいけど, 上ではない.
 -個性を保つ上で大切な3つのこと: 1. 考えぬく, 2. 体験を積み重ねる, 3. 個性を大切にする覚悟を持つ.
 -一定数の人間は質問に特定の答えを求めている. だから質問の答えを自身に答えさせると, 「もう答え出てんじゃん」となる.

 今回学んだことはだいたい記述できました. セミナーを運営してくださったみなさま, 大変ありがとうございました! 本記事をお読みくださったみなさまもありがとうございました!