トビタテ!の事前研修に行ってきた話 ~留学, そしてその先へ~

2018/06/18



<はじめに>

 先週の土日に, トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムの事前研修に参加しました. グローバルな視点を持つ個性豊かな同年代の学生と種々のテーマで熱く語ったり, 世界で活躍するグローバルリーダーの話を聞いたり, とても有意義な2日間でした!
 本記事では, 事前研修の内容と研修を通して感じたことを雑記しています.


 トビタテ!留学JAPANは, 文部科学省がグローバル人材育成施策の一環として行う留学促進キャンペーンであり, 2020年までに日本人学生の海外留学者を大学生6万人/year → 12万人/year, 高校生3万人/year → 6万人/yearに倍増させる計画です. そして, トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(以降, トビタテ)は民間企業から寄付金を募り, 学生に奨学金を付与することで留学を促進しており, 2020年までに200億円の寄付金を集め, 10000人の留学生を送り出すことを目標としているそうです.


<1日目>

 まずトビタテプログラムの目的を確認する講義から始まりました. その後, 5~6人のグループ内で留学計画をシェアし, さらに話の深堀や生い立ちの共有をしてお互いを知ることで, より親身で的確なアドバイスをするというワークを行いました. また研修の中ではトビタテ生への3つの期待である, グローバルリーダー, アンバサダー, エバンジェリストという言葉が何度も強調されていました.

 - グローバルリーダー: いくつかのローカルコミュニティーを繋げるのがリーダーであり, 自身がいくつかの分野の専門性や知見を持つことでローカルコミュニティーを繋げやすくなる. ちなみに, 事前研修ではリーダーの定義や本質はいくつかの視点で言及されていましたが, ここでは前述のようなリーダーを想定しました.
 - アンバサダー: 現地に滞在する間に, 日本のことを発信する. そうすることで, 日本のプレゼンスを高め, 自分自身の留学の充実にもつながる. 現在日本のプレゼンスは欧米諸国においてものすごく下がっているそうで, アンバサダーという側面は非常に重要だと感じた.
 - エバンジェリスト: 留学後に日本に帰り, 留学で得た体験を各地域に広める. 留学をすることがあたりまえという風潮にするためには必要だと思う.

 トビタテのプロジェクトマネージャー船橋さんの話も印象的でした. 船橋さんや他数名の主導で始まったトビタテですが, 1. 留学することはあたりまえだという機運を日本に作る, 2. 1万人の留学生を送り出す留学プロジェクトのロールモデルを作る, 3. 官民協働という新しい仕組みづくり, という3つの意義があるそうです.
 また, 20代のうちに3回の留学経験を持つことも大切であるという話もありました, そうすることで多様な価値観を得て, どんな状況も打開できる対応力が身につくとのこと. 自分の場合, 半年フィリピンへの留学を経験して, これから半年タイに留学するので, 企業入社後に海外駐在をしてみたいと考えています. そうすれば, もっと違ったものが見えてくるかもと思っています.

 ヤンググローバルリーダーのパネルセッションでは, 合田圭介, 小沼大地の両名による講演がありました. 合田さんの話の中で, 「グローバルリーダー(or リーダー)に成りたければ, 1/100万の人材になろう」という話がありました. 1/100万というとよっぽどの天才かなにかを想像するかもしれませんが, 1/100のスキルを複数持つことが大事だそうで, 異なる3つの分野で1/100になれれば, 全体で見て, 1/100×1/100×1/100で1/100万の人材になれるとのことでした. もちろん, 自分が1/100の人材かどうかの判断も不明瞭であり, 1/100万の人材になったらグローバルリーダーに成れるという保証もないと思うので, 話の本質は, 3つくらいの分野の専門性を持とうというニュアンスで受け取っています.


<2日目>

 2日目は, 学生同士のコミュニケーションのワークから始まりました. 次に, 外資の銀行で働き, NPOで学生のキャリア形成支援等もされている真坂淳さんの話をお聞きしました. 個人的には真坂さんの話はとても印象的でした. 内容は人生の苦難をどう乗り越えるかやこれからの世界や日本の問題についてでしたが, 前者の説明はものすごく人間的で私自身も共感を覚え, 後者の説明は定量的かつ実例を踏まえ過去と現在, そして未来をひも付けるものでした.

 自分の留学計画を見直す時間があり, 私も滞在中に行う追加フィールドワークを検討しました. その後, いくつかのワークをともに行ったグループのメンバーに2日間の感想を述べグループワークを終えました. グループメンバーはすごく冷静な努力家, 発言するのが苦手そうなエンジニアの卵, 元気の塊×1, 個性の塊×2という感じでした. 気をつけないと話しすぎてしまう, でしゃばりな私も受け入れてくれる, ものすごく居心地の良いグループでした. みんなありがとう!

 研修の最後に, ソフトバンク・孫社長がトビタテ1期の壮行会で行ったスピーチのビデオを拝見しました. Youtube にも動画があるので, 気になる人は確認してください(動画のリンク). ざっくり言えば, 孫社長がどのように逆境を乗り越え, どのような意思を持ちキャリアを形成してきたかという話でした. 若干14, 5歳で周りに負担をかけてまで, 将来の夢のためにアメリカに留学すること決断したその気概に感銘を受けました. 私もきちんと目的意識を持ち, 将来大きなことをしてやろうという気持ちを常に忘れないようにしようと思うことができました. (具体的な将来の目標等はまた別の機会に.)


<その他>

◇ 研修を通してプログラムや他のトビタテ生に感じたことを以下にまとめました.
 - トビタテは留学の目的やプロジェクトの意義理解さえできていれば, ものすごく活動内容等の自由度の高いプログラム.
 - トビタテ生が留学するために, 多くの支援企業や事務の方が協力してくださり, われわれの留学の成果に期待してくださっている.
 - トビタテ生は概して, キャラが濃い, 自分を表現することに長けている人が多いし, みんな個性的な考えや目標を持っている.
 - トビタテ生は概して, 柔軟な考えの人が多いので, 留学を経て, いろいろなことを考えて, 成長しそうなタイプ. ただし現時点でクリティカルに物事考えられる人はそこまで多くはないと感じた. (もちろんクリティカルに考えることが必ずしも良いとは言わないが...)

◇ 自分を見つめ直して, 考えたこと.
 - いろいろな人の留学計画に対して, 自分の感じたことを伝えたり, 改善点を指摘することはできた. しかし, 仮にそれが, 本質をついていたとしても, 相手に伝わりきらないのであれば, ネガティブなことは言わない方が良いと感じた. ← そのバランスや言い方は本当に難しいと思う.

◇ 胸に刺さった言葉 or 記事にかけなかったけど印象的な言葉
 - 人生の中で, やりたいことをやる時間も十分にないのに, やりたくないこと(特に必要性の薄いもの)をやっている時間はない.
 - 国際会議では, インド人を黙らせるのと, 日本人が喋らせるのが難しい.
 - あるトビタテ生が言っていた, 日本語と英語の拍感の違いについて. 日本語は表拍に強拍があるが, 英語をはじめとして外国語は裏拍に強拍がある. だからこそ, 日本人は話を割って議論に参加するのが苦手なのかもしれない. 確かに, 音楽でもJ-popは表拍でクラシックとか洋楽は裏拍に強拍とるな… と共感を持った.

◇ 研修で学んだこと・キーワード: ヤンググローバルリーダーズ, ダボス会議, 5C, 日本の仏教, 1/100万の人材, 視野と視座, VUCA World,

**補足
 - 5C: Curiosity, Challenge, Communication, Courtesy, Characteristics
 - VUCA World: Volatility(変動性・不安定さ), Uncertainty(不確実性・不確定さ), Complexity(複雑性), Ambiguity(曖昧性・不明確さ)


<終わりに>

 今回の研修は, 様々な人に出会い刺激を受けて, 様々なことを考えた, とても内容の詰まった2日間でした. 研修を運営してくださった事務局の方々, 研修で出会ったトビタテ生のみんなに本当に感謝です! 今回は以上になります, 本記事をお読み頂き, ありがとうございました.